今、訪問看護師として感じている事

こんにちは(^^)
看護師大原です。
厚いのか寒いのか分からない沖縄ですが皆様いかがお過ごしでしょうか？
今日は「ちゅらぐくるができるまで」の好評連載企画はいったん置いておきまして(笑)、
私が訪問看護をはじめて4か月を経て感じたことを徒然ようかなと思います。

正直私は看護師になってから”訪問看護”の分野に進みたいと思ったことはありませんでした。（全国の訪問看護にかかわる方々ゴメンナサイ）
就職してからはずっと病棟の急性期分野で働いており、少しバタバタした感じの働き方が自分に合っていると思っていました。
病院は病院の良さがあります。物品はそろっているし、人員もいる。
病院では複数の患者さんの受け持ちをして、入退院の事を考えて動き、手術後の患者さんのケアなども行うことが普通でした。
しかしそうなると1人の患者さんにかけられる時間は毎日数十分。ゆっくりお話を聞きたいと思っていてもなかなか時間が取れないジレンマもたびたび抱えることもありました。
また大きい病院の組織の中の一人なので、やっぱりいろんなしがらみもありますよね。。
理不尽もいっぱい感じていましたし。
看護師という職業は好きだけどそういうのも少し嫌になってきていたんでしょうね。。

約1年前にそういう環境から少し距離を置こうと思っていたら、なんと今年訪問看護師になる流れになっていました(笑)
8月から開始した訪問看護師としての業務ですが今まで経験したことない事ばかり！
営業も事務作業も、レセプト請求も！
訪問看護ステーションで働いている看護師さんってほんとにすごい！！
大尊敬です！！
そしていろんな刺激が多い日々です。
何より利用者さんとの関わりの時間が大きく違いますね。

訪問看護になっていろんな在宅の環境、家族の在り方、これまで生きてきた背景等が看護ケアにも直結するんだなぁと感じました。
訪問看護師が関わることができるのは一日のうち、もしくは一週間のうちの数十分～数時間。
こう書いてしまえば本当に少ない時間の関わりしかないように感じますね。
でもその時間のかかわりはとても濃い時間だと感じます。

そして私たちがおうちでできる事は無限にあるのだと思いました。
少し前にあった出来事なのですが、利用者様の外出したい想いを叶えたいという事でステーション全体で何ができるかいろんなことを考えるタイミングがありました。
その時のスタッフ全員がその一人の利用者様に向かう熱量に私はひそかに感動していました。
家族様の不安も利用者様の状況も、外に行かせてあげたい想いはあるけれど、現実問題として可能なのか。
いろんな意見、行動がスタッフから出ており、意見を交換している時間は一人の患者さんに向き合っている充実した数日間でした。
結果的に外出には及びませんでしたが、かかわった時間は私にとっては忘れられない時間でした。
家族様の楽しそうな笑顔、利用者様の少し煩わしそうなお顔も印象的でした。
写真や動画がたくさん増えていい思い出として過ごせていただけていたらいいなぁと思いました。
1時間のかかわりの中でこういう時間を共有できる事は、私にとってすごく貴重な時間でした。
また利用者様と家族様のかかわりを間近で見させてもらっていると、ふいになんて尊い時間を過ごせているんだろうと感じることがあります。
こういう事を感じさせてくださったり、スタッフや利用者様、家族様のやりたいと思ったことをすぐに行動にうつす事ができるのは訪問看護の強みだと思います。
もちろん急変時はすべて一人で対応したり、判断したりしなければいけない不安はあります。
でもそれを超えるぐらいのものを私はいただいている感じがします。

もちろんこの時間だけではありません。
おうちに帰ってきた喜びを感じられる方が多く、私たちが関わることにとても感謝してくださる事も多く、看護師をやっていてよかったと思える瞬間が多いです。
おうちは完全看護ではないので、ご家族様や、施設の職員の方の力が本当に大きいです。
いつも迎え入れてくださって私たちは本当に感謝です。私たちが元気をもらっていることも多いです。
そして看護師として今も新しい経験ができる事には喜びしかありません。
これからの事はわかりません。また心が荒むときも悲しいときも喜びもあるでしょう。
まだまだ訪問看護師として未熟者ではありますが、これからも一人一人に真摯に向き合いたくさんの笑顔に出逢いたいと思います。

今回はすごくすごく個人的な感情のままに書きましたが、自分のこれまでの振り返り、意思表明として（大げさかもしれませんが）ブログのスペースをお借りしました。
長文読んでいただきありがとうございます。

これからもちゅらぐくるをお願い致します。